さて、2連続で信心デッキを取り上げましたので、このまま今現在所有している信心デッキをすべて紹介しちゃおうと思います。ということで、今回のデッキコレクション紹介は赤単信心です!小~中型のクリーチャーを展開して信心を稼ぎ、赤お得意の火力でバックアップしていくミッドレンジです。

赤単信心
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◇クリーチャー(26)
4 灰の盲信者/Ash Zealot (RTR)
4 ボロスの反攻者/Boros Reckoner (GTC)
4 炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary (GTC)
4 モーギスの狂信者/Fanatic of Mogis (THS)
4 凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird (RTR)
2 鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge (THS)
4 嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon (THS)
◇呪文(8)
2パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros (THS)
4マグマの噴流/Magma Jet (THS)
1ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars (RTR)
1紅蓮の達人チャンドラ/Chandra, Pyromaster (M14)
◇土地(26)
26 山/Mountain (THS)

 このデッキもテーロスのメインメカニズムである「信心」を活かしたデッキです。残念ながら青単信心や黒単信心のように環境を席巻するほどの活躍は見せませんでしたが、優良クリーチャー陣で攻め立てるアグロさや大味な火力はとても魅力的です。最近ではパイオニアにも存在しているみたいですね。今回参考にしたのは、2013年のプロツアー「テーロス」 ベスト8に入賞したKamiel Cornelissen選手のデッキです。ちなみにカエルがCornelissen選手を知ったのは、2000年のプロツアーシカゴでカウンターレベルを駆り、準優勝に輝いたときです。なつかしいですね。

 「信心」は、プレイヤーがコントロールする全パーマネントのマナ・コストに含まれる特定の色マナ・シンボルの数を参照して何らかの効果をもたらします。(混成マナ・シンボルも含みます)そのため、《炎樹族の使者》や《凍結燃焼の奇魔》、《灰の盲信者》といったダブルシンボル3種類を4枚ずつ採用しています。

炎樹族の使者凍結燃焼の奇魔灰の盲信者

 これらのクリーチャーは、マナ拘束が厳しい分強力だったり優良だったりします。《炎樹族の使者》は、場に出たときに(赤)(緑)の2マナを生み出す実質フリースペルなクリーチャーであり、デッキの起爆剤となります。また、青単信心でもご紹介した変幻自在の《凍結燃焼の奇魔》と、2マナ2/2ので先制攻撃と速攻+αと昔では考えられないほど高スペックな人間《灰の盲信者》で前半の白兵戦をリードします。

 また、中堅クリーチャーである混成マナ・トリプルシンボルの《ボロスの反攻者》は、自身にダメージが与えられるたびに同じ点数のダメージを与えるうえに、1マナで先制攻撃を得られるため、対火力やクリーチャー戦で相手に相当なプレッシャーを与えることができるクリーチャーです。「ニコニコ超会議」で2013年を代表するカードとして展示されたこともありましたね。

ボロスの反攻者

 さて、ここからは切札やキーカードのご紹介になります。テーロスがスタンダード現役当時、トップレアの一角であった大型フライヤー《嵐の息吹のドラゴン》を、4枚採用しています。

嵐の息吹のドラゴン

 《嵐の息吹のドラゴン》は、まず5マナ4/4飛行、速攻、プロテクション(白)と基本スペックが非常に高く、速攻により場に出てすぐ仕事をしてくれることも高く評価できます。
 また、タフネスが4であるため《稲妻》で落とされないことに加え、当時の環境の主力除去には白を含んだものが多く、プロテクション(白)によりそれらを受け付けないことも追い風となり、単体除去への耐性が非常に高いです。
 そして、7マナを追加すれば怪物化3を行い、7/7になるとともに《突然の衝撃》のようなダメージを対戦相手に撃ち込むことができます。
 MTGwikiの情報で恐縮ですが、ギリシャ神話最強の怪物にして様々な怪物の父親であるテューポーンをモチーフとしているそうです。テューポーンは、腿から下は巨大な毒蛇がとぐろを巻いた翼の生えた人型で、翼炎を吐くという伝説が残っているため、《嵐の息吹のドラゴン》のイラストも蛇のような細長い身体と巨大な翼を持ち、口から雷を吐くように描かれたそうです。切り立った断崖から咆哮する勇ましい姿は、赤の神話レア・ドラゴンらしくとてもかっこいいです!

 そして、赤の信心を参照にするカードが2種類あります。《鍛冶の神、パーフォロス》と《モーギスの狂信者》です。
 《鍛冶の神、パーフォロス》は、4マナ6/5破壊不能と神らしく高いマナ・レシオに加え、クリーチャーが場に出ると相手に2点与える火力能力と、自軍のクリーチャーのパワーを強化する起動型能力があり、スライの系譜の赤いビートダウンや本デッキのようなミッドレンジにぴったりかみ合う能力を持っています。
 このデッキは、マナ拘束の強いクリーチャーで固められていますので、容易に顕現し、その圧倒的な力を振るってくれます。

鍛冶の神、パーフォロス

 赤の神であるパーフォロスは、鍛冶や炎、大地を司ります。赤によくある短絡さや向こう見ずな衝動ではなく、道理をわきまえつつ創造と破壊をもたらす神のようです。イラストもその巨大さだけでなく、エネルギッシュな姿が印象的ですね。

 また、このデッキの爆発力を高めてくれる信心シナジーカードは、4枚入っている《モーギスの狂信者》です。場に出たときに、各対戦相手に赤の信心分だけダメージを与えます。

モーギスの狂信者

 同じく信心を参照する能力として、黒単信心で紹介したアスフォデルの灰色商人》と比較されることが多く、モーギスの狂信者は4マナ4/2なのに対し、アスフォデルの灰色商人》は5マナ2/4と1マナしか変わらないですが、後者はドレインなのでダメージレースで2倍分差をつけられるという大きな差があります。残念ながら、《モーギスの狂信者》の方が力足らずと言わざるを得ないですが、色も違いますし、自身もパワー4とアタッカーとして十分な性能を持っていますので4枚採用しています。

 Cornelissen選手のデッキには、《モーギスの狂信者》は入っておらず、その分《燃えさし呑み》が3枚採用されているほか、《鍛冶の神、パーフォロス》がカエルのデッキよりも1枚多くなっています。

燃えさし呑み モノクロ

 さて、クリーチャー以外の呪文はCornelissen選手とまったく同じになっていますが、バックアップ火力である《マグマの噴流》が4枚と《ミジウムの迫撃砲》が1枚入っています。

マグマの噴流ミジウムの迫撃砲

 
マグマの噴流》は1マナ重くなった分占術2がついてくるショックであり、《ミジウムの迫撃砲》は通常は対クリーチャーの4点火力ですが、超過で唱えれば自軍以外の各クリーチャーに4点与えてくれます。

 また、この他に赤の伝説のアーティファクト《パーフォロスの槌》が
2枚とプレインズウォーカー《紅蓮の達人チャンドラ》が1枚入っています。
 
《パーフォロスの槌》は、3マナと土地を生贄に捧げると3/3無色のゴーレム・アーティファクト・クリーチャー・エンチャント・トークン(サブタイプすごくいっぱいですね笑)が出ます。

パーフォロスの槌ゴーレム・トークン

 《紅蓮の達人チャンドラ》は、[+1]が2点割り振りの火力とブロック制限、[0]がライブラリーの一番上をターン中に唱えられる衝動的ドロー、奥義[-7]がライブラリーの上から10枚に含まれるインスタントかソーサリー1枚を、3回コピーしてマナコストの支払いなしで唱えられるというものです。
 初期忠誠度も4と高めなので、[+1]で相手のブロッカーを排除しつつ、ライブラリーを回していくサポートができます。
 
紅蓮の達人チャンドラ

 土地については、このデッキも特殊地形は一切採用しておらず、すべて基本土地の山という貧乏仕様となっています。。(この理由は、正直に申し上げるとコストをケチりました。。)Cornelissen選手のデッキリストは、青単信心や黒単信心同様に《変わり谷》が入っていることからも、この時期の採用率の高さが伺えます。

変わり谷 モノクロ

 そして、2マナとタップで選んだ色の信心分のマナを追加する伝説の土地《ニクスの祭殿、ニクソス》は4枚採用されていますね。このような信心深いデッキでは、爆発的なマナ加速を行うことができるため、嵐の息吹のドラゴン》の怪物化や《ミジウムの迫撃砲》の超過コストをいともたやすく支払うことができ、大きく強化されます。もう少し手頃な価格帯まで下がってくれることを願うばかりです。

ニクスの祭殿、ニクソス モノクロ

 基本土地の《山》はもちろんすべてテーロスに統一しています。パーフォロスが顕現しそうな切り立った岩山が雄大な大地の力強さをよく表現できていますね また、ギリシャ最高峰のオリンポス山のような形の山もありますね!

山1山2山3山4

 プロツアー「テーロス」でCornelissen選手がベスト8入りしたデッキ以外にも、2013年のグランプリウィーンでベスト8入りしたManuel Cecilia選手の赤白型や、スライに寄せたアグロ型など、環境において多数ではありませんでしたが、大きな大会でも色々なタイプのデッキが結果を残しています。
 スタンダードから去った今では、《ニクスの祭殿、ニクソス》以外は安価に手に入りますので、赤の濃いアグレッシブなデッキが使ってみたい方は是非組んでみてください!

 以上、閲覧いただきましてありがとうございます。また、次のデッキ紹介でお会いしましょう。